マラセチア性皮膚炎
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マラセチア性皮膚炎
犬の皮膚に常在しているカビの一種であるマラセチアが、皮膚バリア機能の低下、皮脂分泌の増加、アトピーなどにおける皮膚の抵抗力が落ちた状態などで異常に繁殖することにより皮膚炎を起こします。ネコでは腫瘍が引き金となり増殖する場合もあります。
好発犬種
マルチーズ、コーギー、パグ、フレンチブルドック、ビーグル、ゴールデンレトリーバー、柴犬，ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア、コッカー・スパニエル、プードル、ダックスフンド、ボクサー、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル、シー・ズー、ジャーマン・シェパード・ドッグ
症状
非常に強い痒み
赤い湿疹や油っぽいフケや脱毛
独特な臭気
分布
診断
臨床症状や病変部における菌体数で判断します。
抗真菌薬治療での臨床症状の改善と菌体数の減少が認められる場合には逆説的に判断可能です。
治療
抗真菌薬や抗真菌薬を含有したシャンプーの使用、さらに薬用クリームの塗布などを行います。
この病気は基礎疾患にアトピーやホルモン疾患などを持っていることが多いため、その場合は基礎疾患に対する治療も行う必要があります。