ニキビダニ症
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ニキビダニ症
健康な犬の多くに寄生しているダニであり、通常は無症状ですが、皮膚バリア機能の低下により増殖して皮膚炎を起こします。免疫機能の弱い若齢の個体で多く発症します。
発生する部位や年齢により、限局性または全身性、若年発症型または成年発症型に分けられます。
ネコでの発生は極めて稀です。
好発犬種
ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア、ボストン・テリア、イングリッシュ・ブルドッグ、シー・ズー、ウェルシュ・コーギー、マルチーズ、チワワ
症状
フケや薄い皮膚
脱毛を伴う毛穴と一致する湿疹
分布
猫では顔面、頭部、頸部に好発します。
診断
病変部からサンプルを採取してニキビダニを検出します。
治療
駆虫薬を使用してニキビダニの駆除を行います。また、薬用シャンプーなどを併用することもあります。局所性の場合には外用薬を病変部に塗布します。完治することは難しいため、長期間の治療が必要となります。